脱毛を解約する時にかかると言われる「解約時違約金」。

聞いたことはあるけれど、詳しいこことはよく分からないという方がたくさんいます高額になりがちな脱毛は、途中で通えなくなってしまった時のことを考えると不安でなかなか一歩を踏み出せないという人も多いのではないでしょうか。

違約金が高額だったり、支払ったお金が返金されないこともあるのでは…?

など、考えれば考えるほど心配になってきます。

また、「解約時違約金」は「クーリングオフ」とは何が違うのかを疑問に感じている方も多いですよね。

ここでは、

  • 【解約時違約金とはなにか】
  • 【違約金を払わずに解約する場合】
  • 【クーリングオフとは何か】
  • 【クーリングオフの適用条件や申請方法】
  • 【解約時違約金とクーリングオフの違い】

などについての疑問や不安を解消していきます。

脱毛の【解約時違約金】に関する6つの疑問を解消

そもそも「解約時違約金」とは何でしょうか。また、違約金を請求するのは「違法」に当たらないのかどうかも気になりますよね。

ここでは【解約時違約金とはなにか】【解約手数料とは違うのか】【違法なのか】【違約金の上限】【違約金は必ずかかるのか】【違約金をかけずに解約する方法】ついてまとめてみました。

①解約時違約金ってなに?

解約時違約金とは、契約の途中で解約する「中途解約」時に発生するお金です

脱毛の契約を中途解約した際は、「残った回数分の料金」を消費者に返金することが義務付けられています。その時に消費者側に発生するのが「解約時違約金」です。

では、なぜ「違約金」が発生するのかというと…

違約金が発生する理由とは?

脱毛に限らず「契約」は、基本的には双方の合意のもとで成立します。契約する時は、商品やサービスを納得した上で契約書にサインを行いますよね。

一度契約が成立したものを、解除するということは消費者側にも「非」があるという考えから「違約金」が発生するのです。

②解約手数料とは違うの?

脱毛サロンや医療クリニックの中には「違約金はかかりませんが、手数料は発生します」というところもありますが、違約金と手数料は何がちがうのか気になりますよね。

違約金と手数料の違いはなに?

違約金とは 契約で定めた内容を行うことができない場合に、店舗側に支払うことがあらかじめ定められている金銭のこと
手数料とは 手続きなどに発生する店舗側に支払う金銭のこと

手数料の料金は脱毛サロンや医療クリニックによって異なり、事務手数料が数百円のところから違約金と同等の料金が発生するところなど様々です。

解約に関する料金が「違約金」なのか「手数料」なのか、また「金額はいくらになるのか」を契約する前に必ず確認するようにして下さいね。

③解約時違約金は違法じゃないの?

脱毛の契約を解約する時に発生する「違約金」は、「特定商取引法」という法律に基づいて定められており違法ではありません

では、「特定商取引法」とはどのような法律なのでしょうか。

特定商取引法とは?

特定商取引法とは 消費者トラブルが起こりやすい特定の取引を対象にした法律

この法律は消費者を守ることが目的となっており、事業者による悪質な勧誘行為を防止したり、取引の校正を確保するなどトラブルを防止するためのルールが定められています。

高額の契約になりやすい「脱毛」は、この特定商取引法の規制を受けており、経営する側である事業者は契約の途中であっても「解約」に応じ、返金することが義務付けられています

どのような理由であっても契約を解除することはできますが、全ての契約が返金対象となるわけではありません。

中途解約で返金対象となるのは、次の条件を満たしている必要があります。

中途解約の2つの条件

条件1 契約金額が5万円(税込)以上であること
条件2 契約期間が1ヶ月を超えるもの

また、すでに施術を受けている分の支払いは必須になるので覚えておいて下さいね。

④違約金には上限があるという噂が…

支払った金額が返金されても、「違約金」が高額だと解約する意味がないですよね。

脱毛の契約を中途解約する場合の「違約金」は、法律によって上限が決められているので安心して大丈夫です。

「違約金」の上限は?

違約金の上限 2万円

施術をすでに受けている場合は、「残った回数の金額の10%」か「2万円」のどちらか安い方を支払うことになります。

脱毛サロンや医療クリニックの中には「有効期間」が決められている場合もあり、その期間をすぎると返金対応ができない場合もあります。解約時のトラブルを回避するためにも、契約前には「有効期間」を確認するようにしましょう。

また、契約時には「中途解約の申請方法」も合わせて確認しておくと安心です。

⑤中途解約する時には違約金は必ずかかる?

中途解約する場合でも、「違約金」がかからない脱毛サロンや医療クリニックもあります

「違約金」がかからない場合は次の2つのパターンが考えられます。

「違約金」がかからない2つのパターン

パターン1 「違約金」も「手数料」もかからない
パターン2 「違約金」はかからないが「手数料」がかかる

違約金がかかるかどうかは、それぞれの脱毛サロンや医療クリニックで大きく異なります。中途解約に関する内容は「契約書」に記載されているので、必ず確認してからサインするようにして下さいね

⑥違約金を払わずに中途解約したい場合は…

違約金を払わずに中途解約したい場合は、「違約金」も「解約手数料」もかからない脱毛サロンや医療クリニックで契約することです。

最近は、両方ともかからず無料で脱毛が行える良心的なところも多くなってきています。

もちろん最初から「解約しよう」と思って契約する人はいないですよね。ですが、脱毛は完了するまでに比較的長い期間が必要になります。そのため、引っ越しや転勤でなど何らかの理由で通うのが難しくなり、中途解約する時に「違約金」が発生することを思い出す方も多くなっています

「解約違約金」や「解約手数料」の心配をせずに脱毛に通いたい方は、契約する脱毛サロンや医療クリニックを選ぶ際の条件のひとつにしておくと安心です。

脱毛の【クーリングオフ】に関する4つの疑問を解決

脱毛は「中途解約」だけでなく「クーリングオフ」の適用も法律で定められています。ですが、「クーリングオフ」が一体どういったものなのか詳しく知らない方も多いですよね。

ここでは【クーリングオフとは】【適用条件】【医療クリニックでも適用される】【申請方法】についてまとめてみました。

①クーリングオフとは?

クーリングオフとは 契約を行った後、一定の期間内であれば無条件で契約を解除できる制度です

「クーリングオフ」は法律に基づいている

クーリングオフは、特定商取引法に定められた消費者保護を目的とした特例です。

そのため、どのような理由でも「法律で決められた条件」を満たしていれば、「契約をなかったこと」にできるため、支払った代金は無条件で全て戻ってきます

勧誘に負けたり、雰囲気に飲まれて契約してしまうことや、家に帰って改めて考えた時に契約したことを後悔してしまうなどいろいろありますよね。

脱毛の場合は、「クーリングオフ」が法律で認められているため、万が一誤って契約を交わしてしまった時でも、条件を満たしていれば一切の負担なく契約解除が行えるため安心です。

では、クーリングオフが適用される条件とは何でしょうか。

②クーリングオフの適用条件とは?

クーリングオフは、法律で決められた次の3つを満たしていることが適用条件になります。

クーリングオフの3つの適用条件

条件1:申請は契約日から「8日以内」

⇒申請は契約した日を1日目として、「8日以内」に手続きを行うことが必須です。

条件2:契約期間は「1ヶ月以上」

⇒契約したコースが「1ヶ月以上」のコースである場合に適用されます。

条件3:契約は「5万円以上」

⇒契約したコースが、消費税を含めて「5万円以上」である場合に適用されます。

クーリングオフを行う場合は、3つ全ての条件を満たしている場合にのみ適用されます

「キャンペーン価格で5万円以下のコース」や「5万円を超えるけれど1日で終わる体験コース」の契約の場合はクーリリングオフは適用されないので注意するようにしてくださいね。

③医療クリニックでもクーリングオフが適用される!

2017年12月1日より、医療クリニックの脱毛でも「クーリングオフ」が適用されるようになっています

以前は、法律上で「クーリングオフ」や「中途解約」が義務付けられていたのは「脱毛サロン」のみに限られていましたが、法改正により医療クリニックの脱毛も義務化されるようになりました。

医療クリニックで「クーリングオフ」が義務化された理由とは?

脱毛を行う人数が増えるに伴って、トラブルが起きる割合も多くなったことが大きな理由になっています。

医療クリニックでの脱毛は、「医師法」や「医療法」が適用されていたためトラブルに対応できる取り決めがありませんでした。

脱毛サロンではすでに義務付けられていた「契約解除」や「返金」の対応が、医療クリニックの場合は難しく、トラブル相談が増加し続けたため「クーリングオフ制度」などが義務化されることになりました

「医療クリニック」の脱毛は2017年12月1日より次の4つが義務付けられています。

「医療クリニック」に義務付けられた4つとは?

  1. 「クーリングオフ制度」の適用
  2. 「中途解約」の取り決めの明確化
  3. 「うそ」「誇大広告」「強引な勧誘」に禁止
  4. 「契約内容」「契約料金」「契約期間」を明記した書面の交付

医療クリニックが上記を違反した場合は「行政処分」の対象となります。高額な契約になりやすい脱毛は、「契約時」「中途解約」のトラブルが起こりやすい分野です。医療クリニックでも「クーリングオフ」が適用されるのは消費者にとっては安心できてうれしいですね。

④クーリングオフの申請方法は?

クーリングオフの申請方法は「書面」で行うことが法律で定められています

では、実際にどのような方法で申請すればよいのでしょうか。

クーリングオフの申請方法

クーリングオフの申請は、「書面のみでOK」とされているため、直接電話や来店の必要はないとされています。ですが、申請期間が短い「クーリングオフ」は、トラブルを防ぐためにも事前に連絡を入れた上で書面を送ることをおすすめします

クーリングオフの手続きの流れは次のようになります。

クーリングオフの手順

手順1:契約してから8日以内であることを確認する

⇒契約書の日付を確認し、8日以内であることを確認しましょう

手順2:クーリングオフの「適用条件」を満たしているか確認する

⇒契約したコースが次の適用条件をを満たしているか確認しましょう

【適用条件】

  • 契約期間が1ヶ月以上
  • 契約金額が5万円以上(税込)

手順3:契約した店舗に「クーリングオフする」と連絡を入れる

⇒クーリングオフは連絡を入れる義務はありませんが、トラブルを防止するため契約した店舗に事前に連絡を入れておくと安心です。

手順4:「契約解除通知書」を作成する

⇒クーリングオフは書面で手続きを行うことが法律で決められています。

手順5:「契約解除通知書」を郵送する

⇒作成した「契約解除通知書」は必ず契約日から8日以内に郵送するようにしましょう。

※郵送する日が契約日から8日以内であればOKです。

郵送が完了すればクーリングオフが成立します

クーリングオフの手続きを行う上で注意する点は次の2つです。

クーリングオフの手続きの2つの注意点

注意点1:クーリングオフの書面「契約解除通知書」は自分で作成する

「契約解除通知書」には用紙の規定がないため、下記の内容を記載し自分で作成することが必要です。用紙の規定はないため、ハガキや手紙などどのような用紙でも問題ありません。

★「契約解除通知書」の例文

下記の内容を記入すればハガキや手紙などどのような書面でもOKです。

契約解除通知書

 

① 申込日(または契約日)

◯◯年◯◯月◯◯日

② クリニックと店舗名 〇〇〇

③ 担当者の指名 〇〇〇

④ 契約したコース名 〇〇〇

⑤ 契約金額 〇〇〇円

⑥ クレジット会社名 〇〇〇

上記申込みを撤回(または契約解除)します。

⑦ クーリングオフをする日(投函日)

◯◯年◯◯月◯◯日

⑧ 自分の住所〇〇〇 氏名〇〇〇 捺印

⑨ クリニックの住所〇〇〇
クリニック名〇〇〇
代表者名(契約書に記載してあります)〇〇〇殿

⑩ 返金先の銀行口座

◯◯銀行〇〇支店
普通預金口座◯◯
名義人〇〇

「契約解除通知書」の書き方の一例になります。参考にしてみてくださいね。

注意点2:郵送は「証拠が残る形」で行う

クーリングオフはポストに投函しても問題はありませんが、高額の契約をした場合は特に「証拠が残る形」で郵送すると安心です。

★「契約解除通知書」の郵送方法

方法1:内容証明郵便

【郵送したこと】【郵送した日付】【郵送した文章の内容】を郵便局が証明してくれる郵送方法です。

8日以内に郵送したこと、内容が「契約解除通知書」であることの証拠が公的に残るため、クーリングオフを行う場合に一番おすすめの方法です

方法2:簡易書留

【申込みをした時間】【届いた時間】が記録され、郵送物が相手に届いたかどうか確認できる郵送方法です。万が一途中で郵送物が紛失した場合は一定の限度額内で賠償金が支払われる仕組みになっています。

簡易書留は、中身がどのようなものかを保証するものではないため、必ず文章をコピーし手元に置いておきましょう

クーリングオフの「契約解除通知書」の作成方法は疑問点などは、「消費者センター」に相談すると丁寧に教えてくれます。不安な場合は相談してみてくださいね。

脱毛の【解約時違約金】と【クーリングオフ】は何が違うの?

似ているようで全く異なることを意味する「解約時違約金」と「クーリングオフ」。脱毛を契約する際には、この2つを理解しておくと安心です。

ここでは【解約時違約金とクーリングオフの違い】についてまとめてみました。

解約時違約金とクーリングオフの違いとは?

解約時違約金 クーリングオフ
期間 契約後8日以降 契約後8日以内
適用条件 契約した金額が5万円以上

契約した期間が1ヶ月以上

内容 中途解約の際に発生する違約金  契約をなかったことにできる
支払義務 施術を受けた分の支払いは必須

違約金2万円か残り回数の10%

支払い義務はなし
返金 上記を支払った分を引いた回数分 全額

適用条件を満たしている場合は、

  • 8日以内の申請であれば「クーリングオフ」で全額返金
  • 8日を過ぎてしまった場合は「解約時違約金」を支払った上で残りの回数分の返金

が保証されることになります。

どちらの場合も、契約解除を考えている場合はなるべく早めに申請手続きを行うようにして下さいね。

まとめ

契約や解約などの条件はわかりにくいことも多く混乱しますよね。全身脱毛など費用が高い契約の場合は、特に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

今回調査した「解約時違約金」と「クーリングオフ」についてまとめてみると

  • 解約時違約金は「違法」ではない
  • 中途解約する場合は「違約金」の支払いが法的に認められている(上限2万円)
  • 条件を満たせば契約から8日以内の申請で「クーリングオフ」が行える
  • 条件を満たし契約から9日以降の場合は、中途解約で違約金などを差し引いた分が返金される
  • 医療クリニックでも脱毛サロンでも「クーリングオフ」「中途解約」は行える

などとなっています。

契約する際に「解約する」ことを考える方は少ないとは思いますが、万が一の場合に備えて「クーリングオフ」や「中途解約」など「契約解除」の方法について知っておくと安心です。

満足のいく脱毛結果を得るためには最後まで通い続けることが大切です。そのためにも、脱毛の契約を交わす前には「店舗の雰囲気」や「通い方」「施術方法」などを、事前の無料カウンセリングで良く確認するようにしましょう

また、最後まで通い続けることができるか不安という方は「解約時違約金」や「手数料」が無料の脱毛サロンや医療クリニックを選ぶと良いかもしれません