2017年12月1日より、「医療脱毛クリニック」で行う脱毛は、「クーリングオフ」や「中途解約」ができるようになります。

今までは「脱毛」の契約をした時に、「クーリングオフ」や「中途解約」の適用が法律で義務付けされていたのは「脱毛サロンのみ」でした。

期間も長く、費用も高額になりがちな「脱毛」は、万が一トラブルが起きてしまった時のために「クーリングオフ」や「中途解約」ができると安心ですよね。

ここでは医療脱毛クリニックで【クーリングオフ】

  • 【対象になった理由】
  • 【実施開始日】
  • 【クーリングオフの申請方法】
  • 【クーリングオフの期間が過ぎてしまった場合に適用される中途解約】

についてまとめてみました。

医療脱毛が遂にクーリングオフ対象に!なぜ今になって適用される?

今まで「脱毛サロンのみ」が適用対象とされ、「医療脱毛クリニック」では適用されていなかった「クーリングオフ制度」。

脱毛のように費用が高い契約をするときは、不安になるものですよね。「医療脱毛クリニック」で「クーリングオフ」が適用されることになるのは嬉しいことですが、なぜ今になって対象とされることになったのでしょうか。

ここでは、ーリングオフの制度】や【医療脱毛クリニックで適用されることになった理由】についてまとめてみました

【クーリングオフ】ってなに?

「クーリングオフ」とは、どのような制度のことなのでしょうか。

【クーリングオフ】
契約を行った後、一定の期間内であれば無条件で「契約を解除できる制度」

 

「クーリングオフ」は、契約をなかったことにできるため、支払った代金はすべて戻ってきます

今までは脱毛サロンだけで適用されてきた「クーリングオフ」ですが、どのような理由で行う方が多いのでしょうか?

【クーリングオフ】を行う理由は?

  • 勧誘がすごく、断りきれずに契約してしまった
  • 雰囲気に飲まれて契約してしまったが、高額で支払いが厳しい
  • 家に帰ったら、必要のない契約をしてしまったことに後悔した

など、「クーリングオフ」を利用したした方の理由は様々です。

では、「どのような理由でもクーリングオフは行えるのか」気になりますよね。

【クーリングオフ】は、どのような理由でもOK

「クーリングオフ」は、どのような理由でも行うことができます

「クーリングオフ」は「消費者保護」を目的とした特例です。

「法律で決められた条件」を満たしていればどのような理由でも契約を解除することができる制度になっています

脱毛で「クーリングオフ」をする場合の「法律で決められた条件」とは次のようになります。

【クーリングオフ】法律で決められた3つの条件

【クーリングオフの3つの適用条件】
申請は契約日から「8日以内」であること
契約した日を1日目とし、8日以内に手続きを行うことが必要です
契約期間が「1ヶ月」を超えるもの
契約をした対象が、1ヶ月以上のコースである場合に適用されます
契約をした金額が「5万円」を超えるもの
契約をした対象が、消費税を含めて5万円以上である場合に適用されます

※「クーリングオフ」を行うには、①〜③のすべての条件を満たすことが必要です

例えば、次のような場合は条件を満たしていないため「クーリングオフ」の対象外となります。

  • 全身脱毛体験コースで5万円を超えるけれど1日で終わるもの
  • 期間は1ヶ月以上かかるけれど、キャンペーン価格などで5万円以下のもの

クーリングオフの3つの条件は、今回新たに対象となる「医療脱毛クリニック」も、すでに適用されている「脱毛サロン」も同じ条件になります。

「医療脱毛クリニック」も「脱毛サロン」も、脱毛の費用が高額であることや期間が長くかかることは同じですよね。

では、なぜ「医療脱毛クリニック」は今まで対象とされていなかったのでしょうか

医療脱毛クリニックで「クーリングオフ」が適用される事になったのはなぜ?

「医療脱毛クリニック」の脱毛に「クーリングオフ」が適用されることになった理由は「トラブル相談」が増加したためになります

脱毛に限らず、契約のトラブルなど消費者からの相談が寄せられる窓口は2つあります。

2つの消費者相談窓口

【2つの消費者相談窓口】
国の機関である「国民生活センター」
地方自治体が全国で行っている「消費者センター」

契約時のトラブルなど、幅広い相談が寄せられます。

「医療クリニック」が行っている脱毛などに関するトラブル相談の件数は、2012年以降急激に増加し、2013年以降は数年間連続して2,000件を超える相談が寄せられています

主な相談内容としては次の通りです。

医療脱毛クリニックの相談内容

  • 広告やホームページの価格よりも高額な契約だった
  • カウンセリングだけのつもりだったが、勧誘が長く契約してしまった
  • 中途解約に応じてもらえない

などといった理由が多くなっています。

継続的な施術の多い「脱毛」は、消費者からのトラブル相談が多くなることが特徴です

今までの「医療脱毛クリニック」での脱毛は、契約時のトラブルなどに対応できる取り決めがなかったため、「契約解除」や「返金」などの対応が難しく、トラブル相談が増えて行きました。

そこで「国民生活センター」は、トラブルの対応が的確に出来るようにするため、規制対象を広げるように消費者委員会に申し立てました

その結果、2017年12月1より「クーリングオフ」などが適用されるようになったのです。

医療脱毛クリニックはなぜクーリングオフ対象外だったの?

同じ「脱毛」を行う「医療脱毛クリニック」と「脱毛サロン」ですが、なぜ「医療脱毛クリニック」だけが今まで「クーリングオフ」の対象外だったのか不思議に思いますよね。

ここでは療脱毛クリニックがクーリングオフの対象外だった理由】をまとめてみました

「医療脱毛クリニック」と「脱毛サロン」は適用される法律が違うって本当?

適用される法律が違うのは本当です

「脱毛」という同じ行為をするのであれば、両方「クーリングオフ」が適用されてもいいように感じますよね。

「脱毛サロン」と「医療脱毛クリニック」に適用される法律の違いはなんでしょうか。

「医療脱毛クリニック」と「脱毛サロン」に適用される法律の違いは?

「医療脱毛クリニック」と「脱毛サロン」に適用される法律は次のとおりです。

【適用される法律】
医療脱毛クリニック 「医療法」:医療機関に関する法律
「医師法」:医師に関する法律
脱毛サロン 「特定商取引法」:クーリングオフ制度など消費者を守る法律

「医療脱毛クリニック」の脱毛は医療行為のため、医療機関だけが行えます。そのため、「医療脱毛クリニック」では「医療法」や「医師法」が適用されます。

一方、「脱毛サロン」は、クーリングオフ制度など消費者を守ることを目的とした「特定商取引法」が適用されます。

医療脱毛クリニックは「医師法」や「医療法」で規制を受けることになるため、「特定商取引法」と二重の規制は必要ないとされていました

しかし、医療法の中には「クーリングオフ」のような、解約に関するルールの取り決めはありません。

今回、「クーリングオフ」などの適用が対象になったのは、医療行為の中でも解約などのトラブル相談が多かった「美容医療」と呼ばれる分野の項目です。

では「美容医療」とはどのような医療になるのでしょう。

美容医療ってなに?

美容医療は基本的に「自由診療」とされており、一般的な医療とは異なります。

「一般医療」と「美容医療」の違い
一般医療 保険が適用される
病気や怪我の治療など、生命の維持や健康の維持・回復に必要な医療
美容医療 保険が適用されない
 美容の向上目的とした医療で、医学的には治療は必要ないとされる医療

美容医療は美容を目的とする行為ですが、身体への危険を伴う行為です。そのため「医療行為」にあたり、「医療法」や「医師法」の規制を受けているのです。

今回、規制の対象となったのは、「美容医療」の分野の項目で、相談件数が多かった5種類となっています。

規制対象となった5種類の美容医療項目
  1. 脱毛
  2. にきび・シミ・入れ墨などの除去
  3. シワ・たるみ取り
  4. 脂肪の溶解
  5. 歯の漂白

美容医療は保険適用外の自由診療で高額になりやすく、契約してしまった後にトラブルが起こることが多くなっています。

一方、脱毛サロンなどが規制を受けているクーリングオフ」などの制度は「特定商取引法」という法律が適用され、契約後の解約などトラブルに対応できるルールが定められています。

特定商取引法はどのような法律になるのでしょうか。

特定商取引法ってなに?

特定商取引法」とは、消費者トラブルを生じやすい特定の取引を対象に、トラブル防止のルールを定め、事業者による悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の取引の公正を確保するための法律です。

この法律では、事業者の不適正な勧誘や取引を取り締まられ、トラブル防止や解決のための「クーリングオフ」などの消費者を守るルールが定められています。

消費者トラブルを起こしやすいとされる「特定の取引」は6つに分かれています。

「脱毛」はその中のひとつの「特定継続的役務提供」に当たります。

「特定継続的役務提供」とは一体どのような取引のことを言うのでしょう

「特定継続的役務提供」ってなに?

※役務(えきむ)とは「サービス」のことを意味します。

特定継続的役務提供とは、【長期・継続的なサービスの提供】と、このサービスに対する【高額な対価を伴う取引】のことを言います。

全身脱毛などは、長期間に渡り継続的なサービスを行い、費用も高額になるためこの取引に該当することがわかりますよね。

現在は、脱毛を行う方も増え、「医療脱毛クリニック」でも契約時などのトラブルが増加しています。

今回の法改正で、「医療脱毛クリニック」が対象になることは、不安が少なくなり安心して契約を行うことができますね

クーリングオフの実施はいつから?それ以前に契約したものは対象外?

不安を少しでも少なくするために、「クーリングオフ」が実施されてから医療脱毛クリニックの脱毛を契約しようと考えている方もいるのではないでしょうか。

また、実施前に契約を行った場合も「クーリングオフ」の対象となるのか気になりますよね。

ここでは、クーリングオフの実施開始日や契約】についてまとめてみました

医療脱毛のクーリングオフの実施日はいつ?

クーリングオフは2017年12月1日に実施されます

今回の「特定商取引法」の適応で「医療脱毛クリニック」に関する変更点は次のようになります。

「医療脱毛クリニック」2017年12月1からの変更点

【医療脱毛クリニック2017年12月1日からの変更点】
「医療脱毛クリニック」も、クーリングオフ制度が適用される
中途解約の取り決めを明確化する義務が生じる
「うそ」「強引な勧誘」「誇大広告」の禁止
契約時に施術内容や料金、期間を明記した書面を渡すこと
契約時に、契約者とクリニック側の内容の不一致をなくすため、「契約した内容」や「契約料金」「契約期間」などを明記した書面を渡すことも義務付けられる

医療クリニックが上記を違反した場合は、行政処分の対象となります。

クーリングオフの実施前の契約は対象になる?ならない?

「クーリングオフ」が実施される前に契約したものは対象にはなりません

法律は基本的には施行と同時にその効力を発揮します。そのため、2017年12月1日以降に契約したものが対象となります。

「医療脱毛クリニック」で脱毛を考えている方は、気をつけてくださいね。

クーリングオフ期間が過ぎたらどうなる?中途解約まとめ

クーリングオフの申請は契約日から8日以内と決まっています。

8日を過ぎてしまった後に解約したい場合や、何度か通ったけれど、途中で解約したいといった場合の方法があるといいですよね。

実は、「クーリングオフ」の実施と共に、2017年12月1日から「医療脱毛クリニック」にも「中途解約」の義務が加わります。

ここでは、クーリングオフ期間が過ぎたあとの中途解約】についてまとめています

中途解約ってなに?

中途解約とは、約を途中で辞めることです。

今回の法改正により、中途解約した際、「残った回数分の料金を返金」することが義務付けられました

では、「中途解約」する場合は、どのような理由が考えられるのでしょうか。

中途解約をしたい理由

  • 引っ越しや転勤などで通えなくなってしまった
  • 施術後に肌トラブルがひどく通えなくなってしまった
  • 体調不良や妊娠などの理由で通えなくなってしまった

最後まで通うつもりでいても、どうしても通い続けられない状況が出てきてしまう場合もあります。そのような場合に「中途解約」ができると安心ですよね。

中途解約は全てのコースが対象というわけではありません

「中途解約」の対象は以下の条件を満たしている必要があります。

中途解約の条件

【中途解約の2つの条件】
契約金額が5万円以上であること
契約から1ヶ月以上経過していること

 

また「中途解約は」次の2つにも注意が必要です。

中途解約時の注意点

【中途解約時の注意点】
施術を受けた分の支払いは必要
中途解約の場合、すでに施術を受けている分は支払うことが必要です
 違約金がかかる「上限2万円」
上限は法律で「2万円」と決まっており、残った回数の金額の10%のどちらかを選ぶことになります

 

中途解約をするということは、成立していた契約を途中で辞めるということになります。そのため、消費者側にも「非」があるという考えから、「違約金」が必要になります。

 

医療クリニックによっては「違約金」や「解約手数料」を無料で手続きできるところもあるので、事前に確認することをおすすめします

では中途解約はどこに申請することになるのでしょうか?

中途解約の申請先

中途解約する場合は、基本的には施術を受けているクリニックに直接相談することになります

手続の方法は次のとおりです。

中途解約の流れ
【中途解約の流れ】
電話で解約したいことを伝える
クリニックに来院し、解約の手続きをする
現金払い:2~3週間後に振込にて返金される
クレジット払い:1~2ヶ月かかる場合もあります

クーリングオフとは異なり、基本的には直接担当のスタッフと相談することが必要です。口座に振り込まれる期間は、クリニックによって違うため確認が必要です。

中途解約のまとめ

クーリングオフの期間を過ぎてしまった場合は、「中途解約」が適用されます

クーリングオフ 契約「8日以内」に解約する場合
中途解約 契約「8日を経過した後」に解約する場合

「中途解約」に関しては、法改正前もクリニックによっては返金してくれるところもありましたが、全クリニックというわけではありませんでした。

すべてのクリニックで「中途解約」ができることは、高額になりやすい「脱毛」の契約では安心ですね。

また、中途解約する際は「違約金」や「解約手数料」が発生する場合が多いので、カウンセリング時に確認することが大切です

医療脱毛のクーリングオフ手順を紹介

利用するしないに関わらず、クーリングオフの手順を事前に知っておくと、高額な契約をするときも少し安心できますよね。

ここではクーリングオフを申請する方法や手順】についてまとめてみました

クーリングオフを申請する方法は?

クーリングオフは、実際どのような方法で申請すればよいのでしょうか。

クーリングオフの申請は「書面」のみでOK

クーリングオフは「書面」で行うことが法律で定められています

お店に直接電話や来店の必要はありませんが、事前に連絡を入れた上で書面を送ることでトラブルを防ぐことができます。

クーリングオフの手続きの流れは次のとおりです。

クーリングオフの手順

クーリングオフの手順
契約してから8日以内であることを確認する
契約したコースが、「クーリングオフ」の対象であるかどうか確認する
クーリングオフの対象は

  • 契約期間が1ヶ月以上
  • 契約金額が5万円以上
クリニックに電話で「クーリングオフ」の連絡をする
書面にて「契約通知解除書」を作成する
「契約通知解除書」を記載して、郵送する
クーリングオフが成立。支払った金額が全額返金されます

契約解除通知書の例文

クーリングオフを伝えるための用紙には規定がありません

下記の内容を記入すればハガキや手紙などどのような書面でもOKです。

 

契約解除通知書

 

① 申込日(または契約日)

◯◯年◯◯月◯◯日

② クリニックと店舗名 〇〇〇

③ 担当者の指名 〇〇〇

④ 契約したコース名 〇〇〇

⑤ 契約金額 〇〇〇円

⑥ クレジット会社名 〇〇〇

上記申込みを撤回(または契約解除)します。

⑦ クーリングオフをする日(投函日)

◯◯年◯◯月◯◯日

⑧ 自分の住所〇〇〇 氏名〇〇〇 捺印

⑨ クリニックの住所〇〇〇
クリニック名〇〇〇
代表者名(契約書に記載してあります)〇〇〇殿

⑩ 返金先の銀行口座

◯◯銀行〇〇支店
普通預金口座◯◯
名義人〇〇

「契約解除通知書」の書き方の一例になります。参考にしてみてくださいね。

そして、郵送するときの、おすすめの方法は次の2つになります。

「クーリングオフ」2つの郵送方法

クーリングオフはハガキをポストに投函しても問題はないですが、証拠を残す意味でも次の方法で郵送することをおすすめします。

「クーリングオフ」の2つの郵送方法
内容証明郵便(1番おすすめの方法)
  • 手紙を出したこと
  • 手紙を出した日付
  • 文章の内容

を郵便局が公的に証明してくれるもの

内容証明郵便は、文章の内容まで証拠が残るためクーリングオフを行う場合に1番おすすめの郵送方法です

簡易書留
  • 申込みをした時間
  • 届いた時間

を記録してくれる郵便です。受取人に届いたことはインターネット上で確認できます。また、万が一紛失した場合は一定の限度内で賠償金が支払われます。

中身がどのようなものかを保証するものではないため、文章をコピーし手元においておきましょう

以上が、クーリングオフの手順になります。

クーリングオフを行う場合は来店する義務はありません。直接来店するように言われても「来店しない」ことを伝え、出向かなくて大丈夫です

クーリングオフの解約通知書の作成方法や疑問点は「消費者センター」に相談すると丁寧に教えてくれるので、不安な場合は、相談してみてくださいね。

医療脱毛クリニックのクーリングオフまとめ

法改正により、今まで「脱毛サロンのみ」が対象とされていた「クーリングオフ」が、「医療脱毛」でも適用されることが決まりました。

適用は2017年12月1日からです。

クーリングオフの条件をまとめると下記のとおりです。

契約料金 契約した料金が【5万円以上】であること
契約期間 契約した期間が【1ヶ月以上】であること
契約期限 契約日から【8日以内】に手続きを行うこと 

 

また、「クーリングオフ」の期間を過ぎた後に、契約を解除したい場合は「中途解約」が適用されることも法改正により新たに加わっています

雰囲気に飲まれて高額な契約をしてしまった場合でも、クーリングオフの情報を知っていれば安心です。

なるべくなら、一度契約した「医療脱毛クリニック」で、最後まで気持ちよく施術を受けたいですよね。

「クーリングオフ」や「中途解約は」万が一の場合に備えた法律です。自分に合った信頼できる医療脱毛クリニックを探し、気持ちよく通ってくださいね。